大阪営業所 営業4課の課長と主任、
そして若手メンバーの3人が、
「上司と部下」そして「先輩と後輩」の
それぞれの立場から、
仕事への取り組み方や
お互いの関わり方について
意見交換しました。
働く現場の様子が垣間見える座談会です。
仕事で大切なのは、
まめな情報共有
今日は大阪営業所 営業4課の課長と主任、そして私の3人で、日本機材ではどのように上司・部下、あるいは先輩・後輩が一緒に仕事をしているのか、その様子をお伝えしたいと思います。まずは課長に質問ですが、組織の責任者として大切にされているのはどんな点ですか？
我々は営業部門なわけですから、もちろん売上は大切です。でも「売ってこい」と上司に言われて売れれば、誰も苦労しません。売れる・売れないは、本人の力だけではどうしようもない部分です。メンバーを指導する上で大切にしているのは、報告・連絡・相談をきちんとすること。自分がどんなお客様を担当していて、どんな商談を進めているのかをきちんと報告して、何かあればすぐに連絡し、困ったことがあれば相談して欲しいのです。そうすればチームで営業ができるようになり、結果もついてくるのです。
それともう一つ、課長からいつも言われるのが、レスポンスよく対応することです。例えばお客様から注文を受けた場合、納期までに時間がかかるようであれば、そのことをきちんと報告して、もし遅れるならば早めに連絡を入れるよう課長から指導していただいています。電話をしたり、メールを送るなど、ほんの少しのことをするだけでいいのです。難しいことなんてありません。でも、そのちょっとした気遣いでお客様は安心してくださり、信頼に繋がるのです。
どんなに小さなことでも、放っておかれると人って不安になりますからね。まめに連絡をしてくれる人と言うのは、それだけ信頼できるのはすごく分かります。
そこが分かっているから、この二人に口うるさく指導することはありません。社内での報告・連絡・相談が徹底できていれば、お客様に対しても同じことができるはずです。売れる営業と売れない営業の違いというのは、こうした小さなことを続けられるどうかの違いなんです。社内では、
どんなタイプが活躍している？
個人的に気になるのですが、課長が考える「活躍する人物」はどんなタイプですか？あくまでも私の見解ですが、日本機材で活躍する人物に特定のタイプはないと思っています。「ない」というより「決まっていない」と言ったほうが正確でしょうか。人それぞれに強みや個性があるわけですから、いろんなタイプがいて当然です。仕事のやり方にも自分に合うもの・合わないものがあるはずです。それを見つけることが大切だと思います。さらに言えば、いろんなタイプの人材がいるほうが、組織としてもいいのではないでしょうか。同じような人間ばかりを教育する会社と言うのは、組織としても魅力がないと思います。そういう点で、日本機材の教育方針は個人を尊重してくれます。画一的な指導ではなく、一人ひとりの個性や能力、さらには性格・タイプに合った指導をする会社だと思います。はっきりと言葉で伝えることがいいタイプ、話を聞いてあげるのがいいタイプ、答えよりヒントを与えてあげるのがいいタイプなど、人によって指導方法が違うのは、きちんと上司が部下を見てくれているからだと思います。先輩と後輩の関係も同じですよね。仕事をマニュアル的に覚えさせるのではなく、その場・その時の状況に応じた最適な対処方法を教えてくださいます。その理由は、我々が関わる製造業界は、日々進歩・変化しているからだと教えていただきました。製造業界では常に新しいテクノロジーが生まれ、去年まで常識だったことが、今年は通用しないといったことが日常茶飯事です。そんな業界の中で過去の成功体験だけを学んでいても、絶対に進歩はありませんからね。上下関係を超えて、
協力し合うチームワーク
「教育の話」「人物像」の話はよく分かりました。では、社員間の仲の良さという点は、お二人はどのように感じていらっしゃいますか？
しょっちゅう一緒に食事に行っていますから、プライベートで仲がいいのは当然なのですが、やはり仕事を通して感じる連帯感と言うのは別格です。つい先日も、こんなことがありました。私が担当する取引先に、製造機械を使う上で、作業者の安全を確保するための設備を納品したのですが、納品後に先方から仕様を変更して欲しいという希望をいただきました。仕様変更はもちろんできるのですが、一旦納品した製品を回収して分解し、再度組み立てるという作業が必要になったのです。通常なら、社外の協力会社に依頼して対応してもらうのですが、あの時はどうしても手が空かなくて、納期が遅れると言われたんですよね。それで仕方なく、私が製品を分解して組み立てるしかありませんでした。その事情を聞いた課長とOくんが、一緒に手伝ってくれた時は本当に助かりました。外回りで時間が空いた時に、率先して作業を進めてくれたおかげで、何とか取引先の希望に応えることができたのです。あれは現場の仕事を知るためにも、営業としていい経験でしたよ。ちょっと美談のように聞こえるかも知れませんが、日本機材にとっては特に珍しい話でも、何でもありません。むしろ当たり前のことです。困っている仲間がいれば助けるのは当然で、恩を感じたりする必要はありません。かといって、上司や先輩が何でもかんでも口をはさんだりしないのが、いいところだと思っています。ある程度は個人に裁量を与えて任せてくれるのが、日本機材の社風です。普段の仕事に関しても、上司である私が必要以上に部下の仕事に干渉しないようにしています。この案件は本人でも十分にまとめられると思えば、思い切って任せてしまうのも上司の判断です。もちろん困っている様子であればすぐに助けますが、あくまでも本人のため、そして取引先のためになる場合に限ります。まずは任せてみることが、日本機材の人材育成の方針ですね。その一方で、普段から本当に私たち部下の様子を見てくださっていて、気遣いを感じます。ちょっと難しいな、という案件でも我慢強く本人に任せてくださるので、仕事そのものにやりがいを感じられますし、任せてもらったことへの責任感も生まれます。そうした心構えがある限り、お客様からの信頼が揺らぐことはないでしょう。上手くいくときもあれば、思い通りにならないこともありますが、自分なりに試行錯誤しながら成長していく姿は頼もしい限りです。今日は勉強になることがたくさん聞けました。ありがとうございました。
